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2016年7月27日水曜日

「病院に行ってきました」

今日は病院に行ってきました。
ご心配なく、整形外科です。
左肩肩甲骨付近に痛みがありましたが、レントゲン等も問題なく、内科的な所見もみられないとのことで安心しました。どうやら筋肉か、筋を痛めたようです。湿布と飲み薬を処方されて帰ってきました。

どうしてこんなことをブログに書こうと思ったかというと、ネタ切れではなく、医師の対応について思うところがあったからです。
私はその医師を信頼しています。今日も、診察を受けてとてもよかったと思いました。理由はいくつかあります。

1、まずは私の話を聞いてくれる
 診察室に入ると、その医師は、まず私に「今日はどうしましたか」と聞きました。
 私が話し始めると、その医師は私の話を遮ることなく、一通りの話をきいてくれました。
 私は、痛みの内容と、どこがどのくらい前から痛むのかなどを自由に話しました。
2、私の話で不足している情報を質問してくれる
 私が一通り話すと、その医師は、私に、いくつかの質問をしました。
 「痛みの原因に心当たりはありますか」「どういう動きが痛みますか」「肩こりはありますか」「手にしびれはありますか」・・・などなど。
 その一問一問に、診断に必要な情報を得る明確な意図があるように感じられました。
3、一般人にもわかりやすい助言
 その後レントゲンを撮り、その結果も踏まえて、助言をいただきました。
 その医師は、限り難しい言葉は使わずに、かつ、明快な根拠を示しながら、判断を示しました。レントゲン写真を参照しながら、客観的な数字を示して、判断の根拠を説明しました。その説明は論理的で、どれも納得できるものでした。
4、「また来てください」といわなかった
 診察の結果により、特に大きな問題がないとわかったその医師は、「湿布と飲み薬を出しておきます。もしさらにひどい痛みなど様子が変わるようなら来てください(そうでない限りは来なくて構わない)」という趣旨のことをいいました。
 診療報酬を稼ぐために「様子を見せに来てください」といってもよかったはずです。その医師は、自分の利益ではなく、患者にとってベストな解決は何かを考えてそれを伝えているように感じられました。(むろん、医業に関しては素人ですから、素人的な見解です。実際に経過観察が必要な事例があることは理解しています)

こうして私は満足して帰ってきたわけですが、ふと、これは弁護士の法律相談や、依頼人との打ち合わせなどにも共通することがたくさんあるように思いました。
まず依頼人の主張にじっくり耳を傾け、法的判断に必要な事実関係をさらに聞いたうえ、わかりやすい言葉で、論理的に助言をする。これは弁護士の仕事をするうえでも基本的で、必要不可欠な要素だと思います。そして、「私に依頼してください」というのではなく、弁護士の援助が必要であるかどうかも含めて助言するのが、弁護士の役割だと思います。
私が患者としてその医師と話して信頼感を抱いたように、私も依頼人や相談者との間で、そのような関係を常に築きたいと思いました。
 
その整形外科は、何軒かの整形外科を実際に受診し、比較して選んだ病院です。
最寄りの整形外科より少し遠いですが、信頼に代えられるものではありません。
一般の方が弁護士を選ぶときにも、比較の視点は重要です。ほかの弁護士と比べてみてください、と自信をもって言える弁護士でありたいと思います。